今年度のフランス・スタディツアーは10月30日から11月13日までの約2週間行われた。学生は6名参加し、ボルドー(一部はペルピニャン)、コルシカ、リヨンを訪れた。なお、渡航にあたり金曜4限に事前学習を行い、フランスの地理などを学んだ。
ワイン博物館でのワインの試飲
バスティアのジェノヴァ風の町並み
今年度のスタディ・ツアーではボルドー(ペルピニャン)、バスティア、ポッジョ、アジャクシオ、リヨンの5カ所を回り、非常に多くの建造物を見学することができた。特にボルドー市内やコルテ、サン・テミリオンなどの歴史のある街並みは、街の歴史をそのまま映しているようで印象的だった。また、様々な都市を回ったことで、街ごとの建物の構造の違いを発見することができた。
それぞれの場所での滞在時間は2日から4日程度と、あまり長くはなかったが、コルシカ日本協会での交流やリヨン第三大学での活動を通して、フランスの文化や人々の暮らしぶりをかなり身近に感じることができた。また逆に、フランス人が日本に抱いている印象が、実際の私たちの暮らしとは大きく異なっていることに気づいた。その中でも一番驚いたのは、日本人はみな仏教や神道を熱心に信じているという印象を持っていたことだ。実際、現代の日本人は宗教を熱心に信じる人がそれほど多くないということを伝えると、とても驚いていた。しかし、日本は異なる宗教が存在することに寛容な国であること、日本人は仏教や神道を信じていなくても神社や仏閣を日本の伝統として大切にしていることを伝えると、納得している様子だった。この議論を通して、宗教に寛容な日本の価値観が独特のものであるということを実感した。このように、様々な場所を訪問するだけでなく、現地の人々との交流も行ったことで異なる文化を理解するきっかけになり、貴重な経験であった。