パラグアイSV

学術交流協定大学における
国際シンポジウムについて

並木優貴

2018年度渡航では、アスンシオン国立大学(Universidad Nacional de Asunción, 以下、UNA)にて9月17日に学術交流を行った。UNAからは、Carlos Peris教授による「パラグアイにおける貧困の社会構造の原因(CAUSAS SOCIOESTRUCTURALES DE LA POBREZA EN PARAGUAY)」、Zully Vera de Molinas科学部長・教授より「大学から見た社会と生活の質(Sociedad y Calidad de Vida: Una mirada desde la Universidad)」、Ing. EH. Federico Vargas LehnerとProf. Ing. EH. Emilio Aquinoによる「経済人類学の視点による、地方の貧困および発展(Pobreza y desarrollo rural desde la Ecologia Humana)」、Juan Soteras; Sofía Amarilla教授による「地方における仕事の経験(Experiencia de trabajo de campo)」、UNA学生によるプレゼンをしていただいた。

パラグアイSV2018:写真1

横浜国立大学からは、藤掛洋子教授より「大学の視点によるパラグアイ農村女性の生活改善について(Mejoramiento de la Calidad de Vida de las Mujeres Rurales del Paraguay desde mirada de la Universidad)」の発表が行われ、横浜国立大学が実施している「パラグアイ農村女性の生活改善プロジェクト」における女性たちのエンパワーメントや社会変容、地域経済への貢献の可能性などが論じられた。学部生からは2年の五十嵐大地・石原佳歩・木村駿・並木優貴より日本のジェンダーというテーマを選び、女性専用車両の取り組みに対する賛否や携帯電話のアイコンの変化などジェンダー主流化の動きについて発表を行った。

パラグアイSV2018:写真2 UNAでの集合写真

UNAでの集合写真

発表の最後には、UNAの学生よりパラグアイハープの演奏があり、横浜国立大学の学生からはフルートやギターなどで「上を向いて歩こう」の演奏を披露した。

この学術交流を通して、両校の学術的成果を共有する貴重な経験をできた。学生がスペイン語でプレゼンを行うにあたり、本学大学院都市イノベーション学府博士前期課程1年のCarlos Avalosさん、同学府卒業生である大西星川ウィルソン秀次さん、人間文化課程4年の大橋怜史さん、UNAに留学中の齋藤誠仁さん、同じくUNAでインターンの経験のある3年の鈴木泰輔さんに翻訳のご協力をいただいた。ここに感謝の意を表したい。

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ボリビアのガブリエル・レネ・モレノ大学は、2018年10月1日に横浜国立大学と学術交流協定を締結した。藤掛教授の発表ならびに学生によるパラグアイにおける活動報告等を行った。

今後、両校の交流が活発化することにより、大学間のみならず日本とボリビアにおける学問の発展につながることを期待したい。

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