パラグアイSV

2016年度パラグアイ・ブラジル渡航準備

ビジャン亜里沙
教育人間科学部人間文化課程 3年

新学期(2016年4月)に入り、パラグアイ・ブラジル渡航の準備が始まった。今年は、パラグアイ側との調整で、昨年よりも2か月早い8月が渡航の出発月となった。
今年は、渡航メンバー13人のうち、昨年に引き続き2年連続の渡航となるメンバーが2人いたため、昨年度の経験を活かしつつ、渡航準備を行うことができた。

4月に渡航メンバーが決定し、昨年度の渡航経験者より渡航内容の引継ぎ、そして輪読を通した基礎的な質的社会調査の学習から渡航準備は始まった。まず、昨年度の渡航内容をもとに、今年度渡航において行う活動について考え、訪問すると考えられる地域ごとに担当を決定した。同時に、週2回の昼休みに、パラグアイで使用されている言語であるスペイン語・グアラニ―語の学習を4月から8月にかけて行った。

5・6月は、地域ごとに担当者を中心として、その調査内容や、アクティビティ内容について準備を行い、調査計画書を作成した。具体的な準備として、先行研究が挙げられる。例として、栄養教室を行う地域の担当者は、パラグアイの食生活に関する論文や栄養素に関する論文を通して知識を深めていった。

7月に入ると、渡航約1か月前となり、これまで学習してきた輪読や先行研究を元に、調査において使用する質問票の作成や具体的なアクティビティの進行内容についての決定を行った。また、パラグアイ現地の方々に披露するソーラン節の練習を渡航メンバー全員で行った。調査やアクティビティが進むと同時に、予防接種や、ビザの取得なども徐々に完了し、今回が初の渡航メンバーもいよいよ渡航が現実味を帯びてきた時期であった。

出発月である8月は、7月まで各地域の担当者が準備してきた調査内容、アクティビティ内容について各地域の担当を超えて、渡航メンバー全員の間で共有し、リハーサルおよび最終確認を行った。
出発に向け、現地との工程調整、海外渡航に伴う保険申請や奨学金申請、パラグアイ現地でのコーディネートを藤掛先生、藤掛研究室の院生である山根さん、大西星川ウィルソン秀次さんなどをはじめ、たくさんの人々に協力していただいた。多くの人々に支えられ、私たち渡航メンバーは渡航当日を無事に迎えることができた。