今回のSVの目的は、多民族多文化国家であるシンガポールにおいて、人々がどのような生活を送り、そして共生しているのか、日本と比較することである。
シンガポール共和国は1965年に独立した比較的新しい国である。面積は東京23区と同程度であり、中華系をはじめ、マレー系、インド系など多民族が共生する国である。また、シンガポールは移民が多いことで知られており、約3分の1は移民である。国語はマレー語であるが、英語、中国語、マレー語、タミール語の4ヶ国語が公用語として使われている。以上のような多民族、多文化であることからもわかるように宗教も仏教、イスラム教、キリスト教、道教、ヒンドゥー教など様々である。埋め立てにより領土を拡大し、国家が形成された当時から見てもから急速な発展を見せている。
私たちは渡航する前に事前学習として、講師の方をお招きし授業をしていただき、またシンガポールの家事労働者の物語である『イロイロ』という映画を鑑賞した。スタジオの時間には自分たちでもシンガポールについて調べ、日本との比較を行うなどした。特に、日本とシンガポールでの女性の労働比較、またシンガポールの特徴的な居住政策であるHDBと日本の比較など、日本とシンガポールで異なることに焦点を当てて調べた。10日間という期間ではあったが、自分達で調べたことについて現地で理解を深めることができたと考える。
今回のSVにあたっては、講義をしていただいた先生方や現地で交流させていただいたシンガポール国立大学の学生団体、そして横浜国立大学シンガポール同窓会など多くの方のご協力のもと充実したSVとなりました。本当にありがとうございました。