今回、韓国SVに行ったメンバーは、世宗大学校からの留学生のチューターで構成されていました。横浜国立大学は、毎年、韓国ソウルにある世宗大学校から日本語を学ぶ学生を中心に受け入れており、2015年度は、29人の学生が来日し、様々なことを学びました。今までは、世宗大学から学生を受け入れるだけだったのですが、相互交流をしようということで、今回初めて世宗大学への訪問を行いました。
世宗大学には2日間訪問し、1日目は日語日文学科の授業見学、2日目は日韓文化比較について世宗大学生を聞き役に研究発表を行いました。韓国を訪問した横国大生が希望や関心に応じ、①採用活動に関する比較研究班 ②日韓における言語学習の比較研究班 ③多文化共生研究班の3班に分かれ、訪韓前からの下調べに加え、ソウルでのフィールドワークや調査を踏まえた発表を行いました。世宗大生は熱心に耳を傾けてくれ、活発な質疑応答が行われました。
世宗大学校訪問や研究の合間の時間に、前年度の世宗プログラムの学生らと再会を果たしました。数人のメンバーとは出発前からFacebookなどで連絡は取りあっていたのですが、久しぶりの再会は非常に嬉しいものでした。彼女らには大学構内や大学周辺の食堂やカフェを案内してもらいました。お互い初めて会うメンバーもいましたが、すぐに打ち解け、楽しいひとときと過ごせました。メンバーの一人であるイ・セミさんが「YNUの香りがする!」と話していました。横浜国大を懐かしむ思いがこもった言葉で、とても印象に残っています。
世宗大学近くのカフェで、みんなで盛り上がりました!
また、世宗大学では、世宗プログラムのOB、OGや先生方、そして来年の世宗プログラムの学生との会食がありました。短い時間でしたが、すぐ意気投合した世宗生と横国生もいたようで、来年日本に来るのが待ち遠しくなりました。
さらに、今回、韓国に滞在中、私が現在、横浜国大でチューターを担当しているソ・ヒョンジュさんがたまたま一時帰国中だったので、彼女にも会いました。半年前、彼女が日本に来たばかりの頃は、日本語が全然わからず、コミュニケーションをとるのが本当に大変でした。ところが、ソウルで互いに連絡を取り、時間と場所を決め、無事、落ち合うことができました。半年の間に彼女の日本語力は飛躍的に向上していることがわかり、とてもうれしかったです。あまり多くの時間はなかったのですが、カフェでケーキをごちそうになったり、観光地を散歩したり、素敵な思い出となりました。
「世宗大学に行くよ!」ということをきっかけに、今年の世宗生との会話がはずんだり、お互い共有できる要素が増えたことによって、さらなる深い交流につながったのではないかと思います。相互交流が今後も続き、留学時の関係が長く続いたらとてもうれしいことだと感じました。