事前準備は大きく分けると、全体としての渡航の目的や工程表の作成、フィールドワークの実践としての調査の準備ワークショップやイベントの企画立案から運営までの3つに分けられる。準備内容について月別にまとめると以下の通りである。
月 | 活動内容 | ||
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全体の枠組み | 調査の実践 | アクティビティ準備 | |
4 | 2015年度パラグアイ渡航の決定 | ||
5 | 渡航メンバー決め | 輪読 | |
6 | 渡航目的決定 工程表作成 役割分担 |
質問票の作成 | |
7 | 渡航メンバー決定 | 質問票の スペイン語訳依頼 |
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8 | 具体的な工程と訪問先での 活動内容の決定 |
追加の質問票作成 | NIHONGAKKO大学での シンポジウム発表準備 日本人学校でのペットボトル ロケット予行練習 |
9 | 航空券購入 予防接種 |
ぶんぶんゴマの準備 リコーダー集め 楽譜づくり |
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10 | 渡航目的の最終確認 工程表の最終確認 |
アクティビティ最終確認 |
新学期に入りパラグアイ渡航が今年も行われることが決定した。今年は渡航メンバーやパラグアイ側の都合により、時期が昨年よりも1か月遅くなったため昨年の渡航よりもメンバーの決定に時間がかかった。最後まで悩んで渡航を決めたメンバーもいた。今年のメンバーにとっては、今回が初めてのパラグアイ渡航であったため、昨年からの引き継ぎや基礎的な調査方法の学習からの渡航準備が始まった。昨年F村で起きたこと、引き続き行ってほしいことを考えつつ、私たちの渡航の工程表づくりを行った。今回の主な活動はカテウラ地域の調査とM地域での学校づくりとなり、それを軸に工程表を作成した。F村は藤掛教授が20年以上前から支援を行っている村であり、初年度渡航時から活動している村である。
渡航準備は基本的に週2回のミーティングで、前半は調査手法の本の輪読、カテウラとニャンドゥティのチームに分かれての質問票作成を行った。5月末から6月にかけて輪読による調査手法の学習を行い並行して質問票の作成し、質問票についての話し合いを行った。7月に入ると質問票のスペイン語訳を国際課の河内久実子さんにお願いし、パラグアイ現地とのやり取りはパラグアイからの留学生である佐藤鈴木誠吾セルヒオさんにお願いし、工程表を詰める作業を行った。連日の変更が重なり、遠く離れたパラグアイと日程を調整することの困難さを実感した。
夏休みに入ると計三回8日間の合宿を行い、アクティビティの準備やソーラン節の練習、アクティビティの予行練習を行った。毎回朝から晩までみんなで話し合い、この渡航は自分たちのものであり、自分たちで作り上げているということを感じ、渡航メンバーの仲も深まった。それと同時に、保険の加入や予防接種など渡航がだんだん現実のものとなってきた。
準備をすると不備も見えてくるし、初めての渡航で分からないことばかりであったが先生や誠吾さん、河内さんなどたくさんの方々の協力を得て渡航当日を迎えることができた。
8月26日 夏休み集中合宿の様子