今回、我々は2015年12月17日から12月26日にかけて、台湾西海岸部の台北、台中、嘉義、台南などの都市を訪問するSVを行った。SVの目的地である台湾は、台南市を中心に勢力を築いたオランダ東インド会社、それを撃退し統治した鄭成功や、清朝による支配と日清戦争後の日本による統治、第二次世界大戦後、国共内戦に敗れた蒋介石率いる国民政府による統治など様々な国による支配や攻撃の中生き抜いてきた歴史を抱えている地である。日本は台湾を植民地としていた事実があり、台湾の歴史に良くも悪くも大きく影響を与えているが、現在の日本では、台湾といえば親日の観光地といった印象がとても強く事実が薄れつつあるのが現実である。我々は台湾の近現代史において大きな事件である霧社事件や二二八事件発生の地を自分たちの足でたどることで台湾の歴史の流れを身をもって実感し、台湾の歴史と台湾と世界の関係性を見つめなおし、考察することをSVの目的とした。
台湾の地図
台湾大学での集合写真
本SVの実施に当たっては多くの方にお世話になりました。台湾大学台湾文学研究所、黄美娥所長、張文薫准教授には我々台湾SVを受け入れてくださり、台湾大学での交流授業や学生交流にご協力いただきました。また、韓沛珊様(ソニーミュージック勤務、2015年夏までJOYプログラムにて横浜国立大学に留学、台湾大学日本語学科卒)には現地での貸し切りバスの手配やチケットの購入などで大変お世話になりました。皆様のご協力とご配慮によりとても充実した台湾SVを行うことができました。ここに改めて謝意を表したいと思います。ありがとうございました。
参加学生:畑ゆきの 井出友香 木村晴香 陳鶯 吳淏 藤原伸宜 寺嶋修平
担当教員:白水紀子
文責:井出友香
10月文献調査開始
使用文献