フィリピンSV

UP生との交流を通じて

牧田香穂
人間文化課程 1年

毎日乗っていた車の中の様子

フィリピンの人たちは本当に温かい。UP生の私たちへの心遣いは、感謝してもしつくせないほどであった。10日間の安全で楽しく充実したフィリピンでのSVは、彼らとジーナ先生のサポートなしでは成り立たなかったであろう。

UP生たちとは12月のSSが終わった後も、Facebookでの交流やメッセージのやりとりは続いていて、来たる2月のSVをお互い心待ちにしていた。

フィリピン空港に着き、フィリピンの友人に久しぶりに再会できてうれしい様子

なんといっても私たちYNU生はUP生のパワフルさに圧倒される!今回のSVで初めて友達になった人たちも、過去にYNUと関わりのあった先輩たちも、そしてもちろん12月から交流のあったUP生たちも、みんな明るく気さくな人たちばかり。目があえばHello!What’s your name?から始まり、すぐに会話が弾むようになる。こちらのつたない英語もしっかりと受け止めてくれる。

イントラムロスにて

そしてフィリピンの人たちがみんな、歌がうまいことには本当に驚かされる!移動のバンの中では、急遽カラオケの大合唱が始まったり、お互い冗談を言い合い大爆笑が起こったりと、UP生たちと過ごす時間は終始楽しい。

UP fairでの様子



UP生たちとのディスカッションでは、個人的には不甲斐ない思いでいっぱいだった。主にUP生がディスカッションを引っ張って行ってくれた。続々とUP生たちが意見を述べていく中、じゃあ日本人はどう思ってるの?と話をふられたときほどドキッとするものはない。英語がうまくでてこない。伝えることのできないもどかしさといったら半端じゃない。それでもディスカッションは面白い。UP生たちはおそらく日本の学生よりもずっと自国のことに関心があり、それでいて詳しい。意見もしっかり持っている。UP生から学ぶべきことはたくさんある。

毎日のアクティビティには必ず誰かが一緒に付き添ってくれた。朝晩の送り迎えはもちろん、車の手配もしてくれた。訪問先での英語やタガログ語*3のサポート、食事の注文の仕方のアシストは心強かった。10日間の滞在の何から何まで、本当にお世話になった。
また、スケジュール以外のところでは、夜に、UP fairというお祭りやカラオケ、クラブに連れて行ってくれたり、飲み会を開いてくれたりと、若者同士の遊びも目一杯一緒に楽しんだ。

ウェルカムパーティーやフェアウェルパーティーでの段取り、司会の進行や様々な余興のゲームでは、フィリピン人ならではの場の盛り上げ方で会場が高まる。みんな臆することなく歌い、スピーチをし、席を移動しながら色々な人と会話を楽しむ。日本人もそういうおもてなしの仕方を見習いたいものだなと思う。
そんなUP生たちと過ごした10日間はあっという間に過ぎ去って行った。お別れはいつだって寂しく、悲しい。男女関係なくハグをしあい別れを惜しむのが私たちのお別れの仕方。またの再会を約束しあった。UP生との友情はいつまでも続いていくだろう。

注釈
  • *3 タガログ語 主にマニラを含むルソン島南部を中心に用いられていたフィリピン諸語の一つである。フィリピンには100を超える言語があるが第二次大戦後の独立時にタガログ語が国語に制定され、英語とともにフィリピンの公用語として使用されている言語である。