シンガポール国立大学(以下NUS)は、シンガポール南西部に位置する総合大学である。構内にはケントリッジ、ブキティマ、オートラムの3つのキャンパスに加え、2011年に完成したUniversity Town(以下U Town)と呼ばれる複合施設がある。世界中から留学生を受け入れており、“世界で最も国際的な大学(The World’s Most International Universities 2017)”では第4位に選ばれている。シンガポールは人口の約3割が外国人で、シンガポール国民の中でも中華系、マレー系、インド系など様々な民族があり、1つの国で共存している。このような国の文化多様性が、大学で育まれる国際性にも影響しているのだろう。また、NUSは世界大学ランキング(The World University Rankings 2016-2017)においても、第24位というアジアでナンバー1の評価を受けている。
私たちは4日目に英語によるプレゼン発表とディスカッションを行い、その後NUSの学生によるキャンパスツアーに参加した。
英語によるプレゼン発表は、3グループに分かれて、それぞれ15分ずつ行った。テーマは、「一億総中流意識」、「少子高齢化」、「女性の社会進出」といった社会学に関するもので、日本とシンガポールを比較しながら発表した。日本語でまとめることさえ難しく、英語に訳してのスライド作成やスクリプト作成はとても大変だった。しかし、その分学びも多く、メンバーと協力することの大切さも改めて実感した。本番では、途中でスライドが映らなくなるというハプニングがあったものの、最後までやり遂げることができた。NUSの学生のみなさんも真剣に話を聞いてくれていて、嬉しかった。その後、横浜国立大学の学生とNUSの学生を混ぜて2つのグループを作り、ディスカッションを行った。プレゼン発表の内容をさらに深め、お互いの考えを共有しあうことで、距離を縮めることができた。
キャンパスツアーでは、U Townを中心に見学した。カフェやジム、プールなども整備されていて、学問以外の面でも充実した大学生活を過ごすことのできる工夫があった。Town Greenと呼ばれる広場もあり、学生たちはピクニックをしたり、コンサートなどのイベントを開催したりしている。
キャンパスツアーの後は、NUSの学生と一緒に構内のフードコートでお昼ご飯を食べた。フードコートには中華料理、イタリアン、和食など色々な国の食べ物があり、バラエティに富んでいた。
最後に、全員で記念撮影をした。NUSの学生のみなさんはとても明るく親切で、本当に楽しい時間を過ごすことができた。また、大学が休みの日であったにもかかわらず、キャンパス内で勉強をしている学生の姿を多くみかけ、彼らとの交流の中でも学習に対する意識の高さを感じ、同じ大学生として見習うべき点がたくさんあった。今回、出会い関わることのできたNUSの学生のみなさんとの繋がりを大切にし、NUSで学んだことをこれからも生かしていきたい。